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博士の異常な愛情

1964年 英・米
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
   出演:ピーター・セラーズ
      ジョージ・C・スコット
      スターリング・ヘイドン

<あらすじ>
時は冷戦の真っ只中。アメリカの戦略空軍基地司令官リッパー将軍が突然、ソ連への水爆攻撃を命令する。ところがソ連が保有している核の自爆装置は水爆攻撃を受けると10ヶ月以内に全世界を破滅させてしまうと判明。両国首脳陣は最悪の事態を回避すべく必死の努力を続けるが、水爆はついに投下されてしまう・・・。

『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』で有名なキューブリック監督の作品。
この映画が作られた頃は米・ソ冷戦の真っ只中。ちょっとしたきっかけで核爆弾のスイッチが押され、世界が滅亡するという「終末もの」が数多く作られた時代でもあります。筒井康隆の小説「霊長類、南へ」もそんな話だったかと思います。
さて、そんな重いテーマの作品ですが、中身は別の意味で重いブラックコメディー。なんてったって、怪優ピーター・セラーズが得意の七変化で一人三役を演じているんですもの。フリッパー将軍を必死で止めようとする「マンドレーク大佐」、世界の破滅を食い止めようとする「マフリー大統領」、そして最後のほうに出てきてアブナイ論理と『皆殺し装置』の説明を嬉しそうに語るドイツ人「ストレンジラブ博士」。
このストレンジラブ博士がこの映画の肝で(原題は「Dr.Strangelove」)、体が不自由らしく車椅子に乗って、たまに敬礼をしそうになる右手を左手で押さえ、大統領を「総統!」と呼びそうになりながら熱弁をふるいます。
「地下1000メートルに選ばれた人間が100年過ごせば地上に出られます。男性1に対して女性10を交配し、人類の伝統と未来を守るのです」
こんなことを言っているうちに、いつのまにか車椅子から立ち上がり歩いてしまう。そして右手を突き出し叫ぶ。
「・・・総統、歩けます!」

Dr.Strangelove

とってもブラック。ラストに流れる歌の選曲も、すご~くブラック。

ちなみに、Coccoや奥田民生のサポートで知られる「Dr.Strangelove」というバンドがあります。バンド名はこの映画からとったそうです。いいバンドです。こちらもぜひ聴いてみてください。

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ピーター・セラーズ スタンリー・キューブリック ジョージ・C・スコット

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- 3 Comments

ノリゾ  

こんにちは

すみませんこちらにもお邪魔させて下さい。
私もこの作品が好きなものですから。
しかし、ではどう切り出すか考えるとありすぎて困るのです。
とりあえずやっぱり音楽から。

原爆水爆炸裂シーンに流れる
「またあいましょう」ヴェラ・リン
この甘く柔らかく優しい曲だからこそ恐ろしい。
地上の放射能が消えた日に
『逢いましょう』
トンネルの奥深い処に百年間暮らした後に。

爆撃機B52?が中止命令が届かず低空で
ソ連の目標に向かいます
この時に流れるのが
『ジョ二-が凱旋する時』
もとはイギリスのフォークソングだったらしいのですが
南北戦争時代に反戦の詩がつけられ広まった曲。
単調なドラムが破滅にジワジワ向かう恐ろしさを
静かに盛り上げてゆきます。

製作エピソードを二つ
その1、セラーズはもうもう一役演じる話があったそうです
爆撃機機長キング・コング。
セラーズは完成試写を見て後悔したとの事
その2、ソ連大使、大統領、将軍たちがパイを投げあうシーンが
あったが試写会で不評、カットされたそうです。

長くて大変失礼いたしました。

2005/09/07 (Wed) 07:25 | EDIT | REPLY |   

サシヒ  

ありがとうございます

コチラにもお越しいただき、ありがとうございます。

機長役は、セラーズが断ったそうですが後から機長を見て「やればよかった」と悔しがったそうですよね。それと、アメリカの軍人役なのにセラーズの英語が綺麗なイギリス英語だったからだったかな?
「パイ投げシーン」はDVDとかに収録されないですかね、そのうち。

ヴェラ・リンの歌はあのシーンでこの歌かよ、「やっぱりキューブリック、キツイことやるな」とか「風刺が効いてるよな」とか思い、さすがだなと思いました。
時計仕掛けのオレンジ」の「雨に唄えば」のシーンに共通するものがありますよね。

2005/09/07 (Wed) 08:31 | EDIT | REPLY |   

ノリゾ  

しつこくつづき

うー、私にはテンガロンハット被ったセラーズ機長の
ロデオよろしく水爆に馬乗りになって
あっけらかんと勇ましく落ちてゆく格好を
想像しようとして、しかし、
できないのです。
やっぱりあの「イヤッホー!!!」は
スリム・ピケンズ一世一代のセリフと思われるのです。
さんざっぱら西部劇を演った俳優ならではの雄叫び。
(ヴァイオレンスな表現で有名なペキンパー映画の常連俳優)
とっくにチェック済かもしれませんが
『ワイルドバンチ』はオススメです。
冒頭のシーンと音楽だけでモトがとれます。

それにしてもサシヒさん指摘されるように
キューブリックの音楽の付けかたには
単にセンスが良いなんてなものではなく驚嘆させられますよね。
「雨に唄えば」に使用はよく許されたものだ
と思いました。だからイギリス製作なのでしょうか。

いやー、また長くなってしまいました。

2005/09/07 (Wed) 23:26 | EDIT | REPLY |   

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